三つまたの分かれ道

〜私の生まれた1962年以前から〜
近所には三つまたに分かれた道があった
その分岐点には級友の家があった
お誕生会で一度、お邪魔したことがある
一階でクリーニング店を営んでいる鉄筋2階建ては
広くてカッコよかった
お誕生会は悲しい記憶で残っている
セーター

〜1978年(高1)のできごと〜
服は「お下がりをいかにうまく着こなすか」を
テーマに63年ずーっとやってきた
それでたまに自分で買うとどうもうまくいかない
ヘンテコなものを買ってしまう
16才の時 地元の駅ビルでセーターを買ったときもそうだ
店員に勧められて買った もこもこした鉛色のセーターは
見た目もなんだかなあ…であったが なによりも着心地がよくなかった
それでもおニューはうれしいものであった
もこもこした鉛色のセーターを着て
中学生の時お世話になった美術の先生の
個展に行った覚えがある
潔く最善を尽くすこと

〜2025年11月15日のできごと〜
潔く最善を尽くすこと…
一週間後に迫ったあることに対する心構えを
刻み込む
みっともない自分を精一杯の思いを持って
さらけ出す
過去のことばかり書いてきたから いいでしょ
たまには未来も
小さな黒板

〜1970年代のできごと〜
兄姉たちの誰かが
学校の工作で作った小さな黒板は
勝手口に降りるところにぶら下がっていた
母がたまに覚書に使った
私がよく落書きを描いた
崖の途中の家

〜1965年頃のできごと〜
崖の途中に家が建っていた
ある夜、崖の途中の家が火事になった
祖母は私をおぶって見物に行ったらしい
それは私は覚えていない
私がかろうじて覚えているのは、後日目にした
焼け跡の景色
しかしそれだって記憶なのか空想なのか…
怪しくなってきている
年毎に記憶の夢化が進んでいる
それどころか…!
現実までも夢化してきている今日この頃




