〜1972年のできごと〜 観覧車に知らないお姉さんと相乗りになった 丸メガネのお姉さんは地上で待つ家族に 盛んに手をふっていた 私の頭の中では「ハチのムサシは死んだのさ」 が流れていた

〜1980年前半のできごと〜 私の脚に蚊が止まった それを見た義兄が蚊を叩こうとしたのだが 私がわざと動いたせいで蚊は逃げてしまった 驚いたのは日頃温厚な義兄が激怒したこと 蚊は義兄の宿敵なのだ 私はふざけちゃいけなかった…

1975年(中1)夏休みのできごと〜 南沙織のベストアルバムを聴こうと ステレオのある次兄の部屋に入った ゲッ…すっごい暑さとひっどいタバコの匂い 見れば机の上にはグレープフルーツの食べカスを 灰皿代わりにてんこ盛りのタバコの吸い殻 暑くて臭い！ それで…

〜1970年代のできごと〜 お盆の最終日はオガラ箸を燃やして送り火としました そしてお供えのスイカを皆で食べました

〜1970年代のできごと〜 近所の原っぱで見つけた大きなショウリョウバッタは 記憶の中、年を追うごとに巨大化が進み 今やすんごいことになっている

〜1970年代のできごと〜 父が育てたトウモロコシは 黒い粒がまばらに付いてるだけでした

1960年代のできごと〜 次兄が隣の鬼ババ宅の小窓に石を投げた ここから先がおぼつかない記憶なのだが 石は命中して鬼ババの怒号が起きたような… 夏の日暮れ、青い闇の中の幻のような遠い記憶

〜1971年(小3)のできごと〜 とびうおターンはあきらめ、 うずまきターンを特訓したのだが 鼻から水が入ってキツいのだった しかし特訓の甲斐あって妄想の中では成功した

〜1975年(中1)のできごと〜 出かけてすぐに帽子を取りに走って帰った そしたら今度はカバンを置いて出かけてしまった

〜1973年(小3)夏のできごと〜 林間学校初日、脱衣所の忘れ物をひらひらさせながら 教師が言った 「ゴムのところに"A"と書いてある 誰のだ！ だらしがないぞ！」 (げっ 私の…) 皆の大爆笑に合わせて私も必死で笑った。

〜1980年代のできごと〜 クーラーのない伯母は、たまに冷蔵庫に頭を突っ込んで 涼をとっていた。

〜1960年代後半のできごと〜 幼児雑誌の付録についていたガマクジラのカードは 暗闇で目とボツボツが光った

〜1970年頃のできごと〜 遠浅の海でころんだら 手の平にイソギンチャクがくっついていた

〜1982年(20才)真夏のできごと〜 友人が「シュールですごい所だった！」 というので私も行ってみた 中に入るとその通りだった

〜1970年(8才)頃のできごと〜 学校の宿題で赤い色のカードを沢山作った 赤い色の水彩絵の具の匂いが好きになった

〜1978年(高1)のできごと〜 苔玉風鈴を持って伯母の家に行く途中で ガラスの風鈴を割ってしまった それでも伯母は苔玉だけ軒先にぶら下げて うれしそうにしてくれたことがありがたかった

〜1977年(中3)夏休みの〜 遊園地のプールで丸一日、友人たちと遊んだ 坊主頭の私は医者に行くほどのひどい日焼けになった 日焼けは数日でおさまったが、その後がすごかった 頭皮が何度も何度もむけるのだった

〜1977年(中3)のできごと〜 母がイミテーションの意味を知っていて びっくりした まだ学校で習っていない英単語を 母が知っていたなんて！

〜1970年代のできごと〜 母は安いファミリーサイズのアイスクリームを たびたび買ってきた それはいいのだが、母はボックスをちゃんと開けないで 横からほじくって食べてしまい、 「ちょっとおかーちゃん！」 長姉のヒンシュクをかっていたが 今ではそれも母…