風のスケッチブック

記憶を旅する脳内タイムトラベラーの手帳

あった!

 

〜1960年代終わり頃、7才位のできごと〜

小銭入れを母からもらいました

うれしいな、さっそく使おう…

浮かれた私は20円を小銭入れに入れ

それを手に持って散歩に出ました 

 

浮かれていた時間は長く続きませんでした

いつの間にか小銭入れが空っぽになっていたのです

20円をどこかで落とした…

 

 

あとから思ったのですが、あれは小銭入れでは

なかったのでしょう ボタンひとつで口をふさぐだけの

小物入れみたいなものでした

 

私はベソをかきながら歩いた道を辿りました

するとあったのです、20円が!